2015年4月21日火曜日

ポンプ停止、汚染雨水が再び海洋流出 福島第1原発

東京電力は21日、福島第1原発の「K排水路」と呼ばれる排水路から、別の排水路へ移送するためのポンプ8台が全て停止し、汚染雨水が外洋(港湾外)へ流出したと発表した。発電機の故障でポンプが停止したためで、予備の発電機を稼働させて移送を再開する予定。K排水路は2月にも、流出データを9カ月間公表しなかったことが問題となった場所で、漁業関係者らの反発が強まっている。  東電によると、巡回中の作業員が21日午前8時45分ごろ、外洋につながるK排水路から、港湾内につながる排水路(C排水路)に汚染雨水を移送するポンプが停止し、海側にある堰(せき)を越えて外洋に流出しているのを見つけた。ポンプは最大で1時間当たり約1700トンを移送できるといい、20日午後の時点では正常に稼働していたという。  汚染雨水が流出したK排水路では9日時点で、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質の濃度が1リットル当たり22ベクレル(法定基準30ベクレル)だった。今回流出した量や濃度は不明。 また、2月に外洋流出が表面化した後も、ポンプによる移送開始までの1カ月半以上、第1原発構内に降った雨水などの汚染水流出が続いていたことも明らかになった。  福島県はこの日、県庁に東電の担当者を呼び、早急の原因究明と再発防止策を講じるよう申し入れた。同県の相馬双葉漁業協同組合の関係者は「とにかく汚染水を海に出さないように、対策を万全にしてほしい」と憤っていた。(原子力取材班)

2015年4月2日木曜日

For the world named the blue cleanliness