2011年4月20日水曜日

驚きの1F-3号機(建屋崩壊、内部写真)


2011年04月19日

驚きの1F-3号機(建屋崩壊、内部写真)

 徐々に写真が出てきました。

3号機の見るに堪えない写真
2011041904.jpg

そもそも原子炉の建屋自体も5重の壁の一翼を担っています。(本来、最後の砦です)
http://ja.wikipedia.org/wiki/5%E9%87%8D%E3%81%AE%E5%A3%81

5重の壁(ごじゅうのかべ)とは、原子炉からの放射能漏洩を防ぐ為に設けられた5つの障壁のことで、原子炉の安全設計の「多重防護」のうちの一つである。

燃料ペレット
発生する放射性物質をペレット内部に保持する。
燃料被覆管
燃料ペレットから発生する放射能が外部に漏洩することを防ぐ。
原子炉圧力容器
冷却材に溶け込んだ放射能が外部に漏洩することを防ぐ。
原子炉格納容器
原子炉圧力容器が破損した際に、放射能および放射線の漏洩を防ぐ。
原子炉建屋
原子炉格納容器外部まで放射能が漏洩した場合に、外部への漏洩を防止する。 

電事連にも書いてあります。
http://www.fepc.or.jp/present/safety/shikumi/jikoseigyosei/index.html

これは、本当に最後の砦である原子力建屋までが崩壊しています。起きてはならない事故なのです。

むかしのQ&A

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1425000064
原子力発電所の原子炉の壁の強度はどれくらいのものなんでしょうか?ミサイルとか...orionzasbvunjxsさん

原子力発電所の原子炉の壁の強度はどれくらいのものなんでしょうか?
ミサイルとかが当たってしまえば簡単に壊れてしまうものなんですかね。

質問日時: 2009/4/8 15:38:04
解決日時: 2009/4/15 23:09:51

ベストアンサーに選ばれた回答greatphimosisさん

炉心は三重の壁で護られています。
一般的に目にするものは、原子炉建屋という鉄筋コンクリート製の一番外側の殻です。
厚さ2mの鉄筋コンクリート製です。
これがどのくらい頑丈かというと、ジャンボジェットが離発着する、中部国際空港「セントレア」の滑走路の舗装路面が69cm。
それの、3倍近い厚さがあり、更に中には、人間の腕ほどの鉄筋が無数に入っています。
ミサイルどころか、爆撃機から250kg爆弾を数発命中させても壊れることはありません。
さらにあの中には、厚さ4cmの鋼鉄でできた原子炉格納容器があり、そして、その中に、厚さ20cmの原子炉圧力容器が収納されています。
原子炉圧力容器の中に、炉心があります。
 


私の専門は機械関係でしたので、原子炉建屋の知識はそれほどありません。しかし、横からジェットが突っ込んでも大丈夫な強度であるのは、知っています。一言で、原子炉建屋といいましても
上部構造と下部構造に分かれています。
2011041905.jpg
建屋に少し線が見えると思いますが、この線から上は、水素爆発で飛ぶことも想定したすかすかの建屋。(1号機では、ここが吹き飛びました。これは、想定内の爆発といえます)その下は、決して壊れてはいけない壁が2メートルもの厚さがある建屋なのです。こんな構造がこんなにぼろぼろになるなんて、建築関係をやった人からすると、とても考えられないと思います。
(専門家の意見を是非聞かせていただきたいです)

 わたしは、てっきり、原子炉が爆発したと思っていましたが、先日公開されました写真
2011041901.jpg

 これは、原子炉格納容器(ドライウエル)一般の管理区域から原子炉建屋につながる2重扉の中だと思われます。ちょっとがれきのようなものも見えますが、比較的きれいです。これを見ます(扉の向こうが格納容器)と、格納容器が損傷していないというのは事実でしょう。この写真だけですと、評価は困難です。

 注目すべきは、下記の写真です。
2011041902.jpg

 何の変哲もなさそうですが、この明かり取りの窓のように見えるのが、原子炉建屋の壁が崩壊していることを示します。これは信じられない光景です。 ちょっと違っていたようです。広く開いている窓のようなものは、機器搬入用ハッチとのこと。しかし、その上にある小さい明かりをみてください。ここは、壁の崩落を意味します。今更、この機器ハッチが開いていようが、外面をみておわかりの通り、何ら影響はありません。
 私の結論としては、使用済み燃料プールがなんらかの爆発をした原因を作ったのではないかと考えています。
 最近は、信じられない、あり得ない写真ばかりが公開されています。・・・本来、TVに出てくるいわゆる専門家たちが説明しないといけないと思いますが、安全としか話しませんので、全く意味がありません。その、専門知識は、いったい誰のためのものですか?と聞いてみたいものです。

詳しく知りたい方は、下記リンクをご覧ください。(必ずしも正しいとは限りません)
http://www.prisonplanet.com/top-scientist-fukushima-meltdown-could-trigger-atomic-explosion.html

 しかし、日本で起きていることなのに、なぜ英語サイトの方が情報が豊富なのでしょうか?不思議でなりません。

2011.4.19 21:25改訂
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2011年04月18日

福島の思い出(3)・3交代勤務

 最初の配属は、原子力発電所の運転(3交代)業務でした。私たちの前の年までは、3週間程度と非常に短かったのですが、私たちの年だけ来年の1月1日までという長丁場。5月から1月までですから、8ヶ月程度。(さすがに評判が悪く、翌年からは夏くらいになったようです)

 配属されたのは、1-2号機のD班でした。

発電所の三交代は、次のように分かれています。

1直 8:00-15:10
2直 15:00-22:10
3直 22:00- 8:10

(勤務時間が事務部門と異なっていたため、評判が悪く、少し変わりました。)

1日目 1直        8:00-15:10
2日目 1/2直(とおし) 8:00-22:10
3日目 2直        15:00-22:10
4日目 3直        22:00-翌8:10 
5日目 3直        22:00-翌8:10 
6日目 あけ 3直終了後の時間(休み)
7日目 休み
8日目 休み

のサイクル。

これを3サイクルか4サイクルしたあとに日勤業務となります。

日勤  8:00- 16:00 (このあたりあやふや)

を一週間。このときに、いろいろな研修や、有給休暇を取ります。

 平日も休みになりますし、ひるまもぶらぶらしている感じですので、近所の人には、
「あそこのご主人、働いているのかしら?」
と思われてしまうようです。

夜間には、交代で1-2時間の仮眠をとっていましたが、体は非常に疲れました。もう2度とはしたくありません。

福島第二原子力発電所は、2プラント一当直体制でした。

当直長 1名(課長クラス)
副長  1名
主任  2名(1プラント1名)
副主任 1-2名?(1プラント1名)
運転員 3名?(この人数は、ちょっと怪しいです)

我々大卒組(がくそつ といわれてました)は、2名ごとの配属。

定員にははいらない、研修の扱いでした。
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2011年04月16日

福島の思い出(2)・福島第一での初期研修

 福島第二原子力発電所に配属となりましたが、さらに数週間は、福島第一原子力発電所で福島第一原子力発電所配属組(15名程度)と一緒に原子力初期研修となりました。

 この福島第一原子力発電所は、とてつもなく広大です。まず、所内には2つ以上の信号機があり、請負企業棟に設置されている自販機の売上は、東北一と紹介されました。昼休みに運動のために事務棟(発電所の近くにあります)から正門まで歩いてみましたが、1時間の休み時間内には往復できず、途中で断念しました。おそらく片道で40分はゆうにかかる距離です。現在お住まいの場所から、歩いて40分程度の場所を思い浮かべてください。発電所の大きさがある程度おわかりになるかと思います。

 研修途中で見せてもらった福島第一原子力発電所の記録映画。発電所ができるまでは、なんにもないというのは、こういった状況を指すのかというくらい本当になんにもないところ。葦だかなんかのくさが一面に生えているような映像でした。もともとは、塩田があったらしいのですが。。。
 その当時に赴任した人に話を聞きますと、肉を買いに行くにも車で1時間以上走る必要があったらしい。まあ、私が赴任した80年代後半にもコンビニがないくらいでしたので、まあそのくらいは当然でしょう。
 平野もそこそこあって、雪も殆ど降らない、寒さもある程度厳しいものの仙台などに比べるとそれほどでもない。それなのに人口がかなり少なかったという事実は、何らかの理由があったのだろうと思われます。海岸沿いに都市が発展していない地域というのは、この福島だけではないでしょうか?

 本店にいる際にも、資源エネルギー庁のひとから、「日本で、一番立会いに行きたくない発電所なんだよねぇ。」と言われたこともあります。まあ、これは余談ですが・・・

 一番端にある4号機(今回燃料プールが爆発しました)と事務所の間も結構な距離がありますので、巡回バスが走っています。また、協力企業の事務所がある場所はさらに離れていますので、各会社とも専用のバスを持っています。たぶん、事務所から4号機まで歩くと15分以上はかかります。
なにしろ、通常の人間の想像をはるかに超える大きさであるのは間違いありません。

 研修中には、BWR運転訓練センターなるものも見せてもらいました。通常の原子力操作室(中操とよばれます)がつくってあり、コンピューターでいろいろな警報、その操作によるプラント挙動を模擬します。警報装置は、たぶん140くらいあるのでしょうか。重要な警報赤字で表示されています。
警報はもちろん日本語で、たとえば

燃料プール水位 低
燃料プール水位 低低 (たぶんこれは赤字)

といった感じです。(この名称は適当)ちなみに、福島第一1号機は、GE製ですので、警報も英語表示

Fuel Pool Water Level LOW
Fuel Pool Water Level LOW LOW

といった感じと聞きました。むかし、1号機で勉強した人たちは、英語のほうが分かりやすいと言ってました。

 もし、1号機の中操の写真が出てくるようでしたら、このあたり確認してみてください(福島第一の1号機に実際に入ったことはないのです)
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2011年04月15日

国立がんセンター、フィルバッヂを配布を(福島県)

 本日は、驚くべき記事を見ました。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011041400725
2011042001.jpg
放射線測定バッジ「個人配布を」=福島県と国に提言-国立がんセンター
 国立がん研究センター(東京都中央区)の嘉山孝正理事長らは14日、同センターで記者会見し、医療従事者が放射線を取り扱う業務の際に使う放射線測定器具「フィルムバッジ」を、福島県の住民に配布することを県と国に提言すると発表した。
 嘉山理事長によると、測定器具は外部被ばく線量を測定するため、国内で約44万人の医療従事者が胸などに着けて使用。1カ月間といった一定期間ごとに線量を測定する機関に送る。費用は1人1回3000円程度で、送付後約2週間で結果が返ってくるという。
 同センターは約2万人分のフィルムバッジが入手可能といい、嘉山理事長は「福島県の方々が安心して生活できるように最大限の協力をしたい」と話した。(2011/04/14-18:50)
 当院にも胸部レントゲン用の放射線設備がありますので、フィルムバッチは使っています。

 原子力発電所に勤めていた時、放射線管理従事者になると

・フィルムバッヂ(タッチ式の入域カード)
・IDカード

そして、放射線管理区域に入るときには、アラームメーター、ATLD(自動熱蛍光線量計)を持ち込んでいました。
 つとめて、3年くらいたって合理化のためにアラームメーターのみになりました。(フィルムバッヂは廃止)ATLDが廃止となり、アラームメーター、フィルムバッジのみの持ち込みに変更となりました(2011.6.27変更)

 当直員(運転員)とわれわれ保修部門とでは、中性子?などの浴び方が違うということで、ちょっと差がありました。(詳しくは知りません)・・高速中性子の被ばくがあるとかないとか??

アラームメーターは、1mrem単位。 通常の作業では ほとんど 0表示。
たまに1-2程度を被爆することがありました。
今の単位に直しますと、 0.01-0.02 mSvです。

 このフィルムバッヂを持っているのは、発電所の建物の中だけで、もちろん事務所には持って行きませんし、寮にも当然持って行きません。(なくすと大変ですし)

 つまり、原子力発電所の立地点であっても、通常生活の場では、全く必要のないものなのです。(当然ですが)

 それを、国立がんセンターが福島県では(場所を選択する必要はあるにせよ)個人に持ちなさいと勧めているのです。
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2011年04月14日

福島の思い出(1)・独身寮

私が福島第二原子力発電所に勤めていたのは、もう20年以上前です。5年近くは福島県の富岡町に住んでいました。

住所を書きますと、
福島県双葉郡富岡町大字小良ケ浜字市ノ沢186-2 夜ノ森独身寮(よのもりどくしんりょう)203号室

でした。現在は、もう取り壊されてないとのことなのですが、
・4.5畳2間。
・鉄筋コンクリート建て
の立派な建物でした。当初は、電話はなし。(受付取次のみ)寮長さん、寮母さん、賄いさん3名、掃除のおばちゃん3名ほど。

入寮していた人は20名足らずだったでしょうか。寮費は10,000円以下/月 程度。あとは、朝食、夕食が実費(学食並み)が徴収されていました。
風呂は共同、トイレも共同、コインランドリー、ジム、ちょっとした書斎、タバコの自販機なども整備され、非常に住み心地は良かったです。

暖房は灯油ファンヒーターでした。(燃料費実費)やはり、電気は高いから、灯油を使っているんだろうね。とみんなで話していました。

同期の配属は全部で10名(東電の原子力発電所の中では最も少ない人数で、みんな仲良くやっていました)

最初の一ヶ月は、大学卒新入社員全員(文系、理系、全部門)が、多摩地区にある東電学園で研修をしました。最後に、給料明細をもらったのですが、福島は第3地区(だったと思います)。何の手当(住居手当など)もないため、手取り10万円に届かなかったことが記憶に強く残っています。

東京から引っ越しするに当たり、寮長に電話をかけ住所を聞きましたが、あまりにも長い住所なので、なんども聞き返しました。さらに よるのもり 独身寮 という名前が・・・・

赴任したのは、ゴールデンウィークの前 4月下旬。桜が満開で、赴任の日に寮生全員で夜ノ森公園で花見をしていました。夜ノ森駅から歩いて寮に向かい、プレハブのような建物を見ては、あそこなら嫌だな・・・なんて考えていました。
途中、立派な鉄筋コンクリート3階建ての建物があり、あそこならまあいいけど・・・・と思った建物こそが目指す独身寮でした。

東京で5年間過ごしていましたので荷物が山のようにあり、寮長に呆れられました。その時送った炊飯器、冷蔵庫は全く使わず、直ちに処分。

食堂ではまかないのご飯の他に、ビールやつまみがおいてあり、自分の好きなものをとって、金額を帳面に書く。月末給与時に精算の形をとっていました。独身寮の中に入れば、生活には不自由はありません。

周りにはコンビニもなく、自動車の所有も1年間は禁じられていましたので、自転車、原付のみ。近くには本屋もなく、図書館もなく、NHKラジオの教育放送も入らない。そんな環境でした。

発電所への通勤は、常磐交通の借上げバス。非常に豪華なバスでした。ただし、朝は1本のみ。乗り遅れたら、遅刻。最後の方は歩いて通っていましたが、歩くと発電所まで1時間以上かかるくらいの距離でした(このあたり、記憶があやふやです)
帰りは、30分~1時間に1本程度。

つまり、会社の独身寮で生活して、送迎は会社のバス(当然乗車しているのは社員のみ)、そして会社の独身寮に帰るという生活でした。東京に転勤して何が一番嬉しかったといいますと、鉄道などの公共交通機関で東電社員以外の人の顔を見ることができることでした。 (気分で続きます)
タグ:s M
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2011年04月13日

東京電力の賠償金支払い

これも、ややおかしいです。

http://www.asahi.com/business/jiji/JJT201104050063.html
2011年4月5日17時21分
 東京電力の藤本孝副社長は5日、東日本大震災で被災した福島第1原発の放射能漏れ事故による周辺住民らへの被害補償について「できるだけ早く進めたい」と述べ、可能な限り早急に対応する考えを表明した。補償内容は未定としているが、原子力損害賠償法(原賠法)に基づき国と分担する補償割合などを「現在、協議している」と語り、政府と具体的な調整に入ったことを明らかにした。

下が元記事のようです。

東電、4月中に漏えい事故賠償金仮払い

福島原発
 海江田経済産業相は5日の閣議後記者会見で、東京電力が、福島第一原子力発電所の放射性物質漏えい事故で避難した住民や農産物の被害を受けた農家に対し、4月中に賠償金の仮払いを行う方向であることを明らかにした。


 経産相は、「具体的な支払い準備を東電に指示した」ことを表明した。仮払いの額については、「今後の賠償の内金としてある程度、まとまったお金を支給すべきだ」と強調した。4月中の支給については、「すべての人に行き渡るわけではないが、そういう日程感だ」と述べた。

 また、玄葉国家戦略相も「東電からの仮払いを含め、着の身着のまま避難された方に一刻も早い一時金の支給が必要だ」と作業を急ぐべきだとの認識を示した。枝野官房長官も「東電には補償を指示しており、当座の資金として緊急性を持って検討を進めていただいている」と述べた。原発事故による被害補償は、政府が設置する紛争審査会がまとめる補償の指針に基づき、電力会社が対応する仕組みだ。政府は週内にも審査会を設置する方向だ。

(2011年4月5日13時40分 読売新聞)


まあ、頷ける内容だと思います。被災者に直接支払うべきです。

ところが、、、、
http://ir.nikkei.co.jp/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20110405/6sv6ft/140120110405080985.pdf

2011041301.JPG

副社長がいったことも、会社としては否定します。

本日は、

http://www.jiji.com/jc/movie?p=top254-movie02&s=273&rel=y&g=pol
2011年4月13日
 東京電力の清水正孝社長は13日、都内の本社で記者会見し、東日本大震災で被災した福島第1原発で重大な放射能漏れ事故を起こしたことを改めて謝罪した。その上で、事故に伴う損害の補償に関連し「避難を余儀なくされている方に当面必要な資金を仮払いとして支払うことを検討している」と表明。仮払時期については「一日も早く」と述べ、対応を急ぐ考えを示した。
 清水社長は、原発事故について「周囲の皆さまに大変なご迷惑、ご心配をお掛けしていることを、改めて深くおわびする」と陳謝。一方で、事故の収束と被災者支援、電力の安定供給に全力を挙げるのが最大の責務だと強調し、「出処進退を含め、私の経営責任について現時点でコメントする状況にない」と述べた。日本経団連副会長と電気事業連合会会長については「辞任したい」と明言した。【時事ドットコム編集部撮影】

 社長は支払うと言っています。このドタバタはどういうことでしょうか。
タグ:O
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2011年04月13日

チェルノブイリとの違い。(放射能汚染について)

 LEVEL 7という話が出てきました。

それに対して、各国から「それは評価が高すぎる。LEVEL 7まではない」とロシア、米国、フランス各国が発表しています。

 代表的と思われる、下記記事に対しての私の意見を書きたいと思います。(なぜかしら、署名がありません)

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110413/dst11041303140003-n1.htm

 保安院の発表には矛盾がある。福島事故で放出された放射性物質の量は、チェルノブイリの10分の1に過ぎないと認めているではないか。レベル7の根拠は、2号機が爆発した3月15日ごろの数時間、最大で毎時1万テラベクレル(テラは1兆)の能力を持つ放射性物質が外部に放出されていたと報告されたことである。しかし、今はその1万分の1に減っている。


INES 事故評価
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E4%BA%8B%E8%B1%A1%E8%A9%95%E4%BE%A1%E5%B0%BA%E5%BA%A6

放射性物質の重大な外部放出:ヨウ素131等価で数万テラベクレル以上の放射性物質の外部放出

 毎時1万テラベクレルを認めるのであれば、この文章は誤り。チェルノブイリだって、石棺をつくりあげ、外部放出はとめています。(どなたか、石棺を作り上げ、放射能の飛散がほぼ止まった日を教えていただけますと幸いです)

福島事故とチェルノブイリ事故は重大度が全く違う。チェルノブイリ4号炉は、運転中に暴走して大爆発を起こし、炉心ごと吹き飛んだ。だから外部にばらまかれた放射能の量も汚染面積も比べものにならない。

 重大度はどちらが大きいのでしょうか。かたや、無理な実験による臨界事故+水蒸気爆発。今回は、外部事象-自然災害(地震+津波)による事故です。複数炉心が同時にやられ、なおかつ現在も余震が終わっていません。ヒューマンエラーは防止できないこともありませんが、このような自然災害は想定外。原子力に与えるインパクトは、今回のほうが格段に高いと思います。
 放射能の量と汚染面積は、まだ評価が終わっておらず、簡単には言えません。福島の小中学校ほとんど全てで、放射能物質が測定されたという報道もあります。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110413-00000503-yom-sci
福島県の20小学校で土壌検査、19校から検出
読売新聞 4月13日(水)12時2分配信

 福島県災害対策本部は13日、福島第一原発の放射能漏れ事故を受け、県内の小学校20校で実施した土壌検査の結果を発表した。

 4月5、6日、各校で校庭の表層5センチの土壌を採取し、放射性ヨウ素とセシウムの濃度を測定。19校で土壌1キロ・グラムあたり874ベクレル~5万9059ベクレルを検出し、最高は川俣町立山木屋小で土壌1キロ・グラムあたり5万9059ベクレル。南会津町立田島小では検出されなかった。 最終更新:4月13日(水)12時2分


川俣町立小学校は、作物を育てることができない放射能レベルです。ところで、土壌1キログラムなのでしょうか。面積なので、平方メートルで評価すべきだと私は感じます。

 福島事故では放射線被曝(ひばく)による死者が皆無であるのに対し、チェルノブイリでは約30人の発電所員らが死亡している。
 これは、わかりません。ベータ熱傷で入院した3人の作業員の方たちは、その後どうされているのでしょうか?

 福島では、4基の原発から放射性物質が漏れたのに加え、収束に日数を要しているものの最悪の方向には進んでいない。

 これこそ、問題です。最悪の方向には今のところ至っていないだけで、冷温停止までどのように持っていくか、まだスケジュールすら出ていません。
 今回の災害は
・複数炉心(チェルノブイリは1基だけ)
・燃料プールの問題(放射能物質は、格段に多い)
・すでにチェルノブイリの3倍以上の期間、収束出来ていない(チェルノブイリは、事故の発生から避難まで、10日間。石棺の完成は調べましたがよくわかりません。)福島は、どのくらいかかるのでしょう。

 チェルノブイリ事故については、Wikiが比較的まとまっています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%AA%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85

ちょっと記述してみます。


4月26日1時05分 実験開始
1時23分47秒までに、原子炉出力は標準的な運転出力の10倍であるおよそ30GWまで跳ね上がった。燃料棒は融け始め、蒸気圧力は急速に増大して蒸気爆発を起こし、原子炉の蓋を破壊し、冷却材配管を破裂させ、屋根に穴を空けた。

推測では爆発は2度あり、2度目の爆発によりおよそ1,000tあった蓋が破壊された。

事故による高濃度の放射性物質で汚染されたチェルノブイリ周辺は、居住が不可能になり、約16万人が移住を余儀なくされた。避難は4月27日から5月6日にかけて行われ、事故発生から1ヶ月後までに原発から30km以内に居住する約11万6千人全てが移住したとソ連によって発表されている。しかし、生まれた地を離れるのを望まなかった老人などの一部の住民は、移住せずに生活を続けた。
 放出のスピード、事故の範囲と明らかに違いますが、それでも事故の翌日には30km以内の人を非難させています。

ソビエトの科学者の報告によると、28,000km2が185kBq/m2を超えるセシウム-137に汚染した。約83万人がこの区域に住んでいた。約10,500km2が555kBq/m2を越えるセシウム-137に汚染した。このうち、ベラルーシに7,000km2、ロシア連邦に2,000km2、ウクライナに1,500km2が属する。約25万人がこの区域に住んでいた。これらの報告データは国際チェルノブイリプロジェクトにより裏付けられた。(このデータと、今回の福島のデータが、単位が違うため比較できません。)

複数炉心、使用済燃料プールの問題が残っており、収束が見えないことから、IAEAで新しい概念が作られるのかもしれません。
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2011年04月13日

原子力安全委員会の事故に対する評価

安全委がレベル7の可能性認識 危険性認識も見直し求めず
2011年4月12日 20時50分

原子力安全委員会の代谷誠治委員は12日、経済産業省原子力安全・保安院が福島第1原発事故の深刻度を国際評価尺度(INES)の暫定評価で「レベル7」としたことについて、3月23日の時点でレベル7に相当する危険性があると認識していたが、これまでに暫定評価の見直しを保安院に求めなかったことを明らかにした。

代谷委員は記者会見で「尺度評価は保安院の役割だ。(安全委が評価見直しを)勧告しなければならないとは考えない」とし、原子力安全委は関与しないとの姿勢を強調した。

http://www.excite.co.jp/News/science/20110412/Kyodo_OT_MN2011041201001125.html

ひとごとのコメントです。

この代谷誠治氏、ネットで見ても経歴がよくわかりません。
・・・定年退職をした京都大学出身の方のようです。


http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/879.html
ここに原子力安全委員会の議事録が紹介してあります。ちょっと、抜き出してみましょう。
議事録はこちら。

http://www.nsc.go.jp/anzen/shidai/index.htm

こんばんは。

原子力安全委員会がどんな議論をしていたんだろうと思って、ホームページで議事録を読んでみたのですが、これってヒドすぎますね。

ちょっとご紹介しましょう。
http://www.nsc.go.jp/anzen/shidai/genan2011/genan016/index.html
3月11日 第16回臨時会議

  5分で終了 !! 地震当日なのに、恐ろしいことが起こる予想はしなかった?!

3月14日 第17回臨時会議

  またしても5分で終了 !! おいおい、12日と14日に「水素爆発」というのが起こったと推定したんでしょ !!
http://www.nsc.go.jp/anzen/shidai/genan2011/genan017/index.html

3月17日 第18回臨時会議

え゛~!! またまた5分で終了 !! 15日は2号機と4号機も爆発したんですよ~!!

しかも、前回と同じ議題~?? 線量限度の告示? またまた配布資料なしで議論か?
http://www.nsc.go.jp/anzen/shidai/genan2011/genan018/index.html

3月25日 第19回臨時会議

  やっと安全問題を考える気になったか !!

でも26分だけか?!

何々読んでみると、こんな議論~!!

「定期中」は「大気中」のワープロミス。

  「空間線量率葉」は「空間線量率は」のワープロミス。

  「よって行う」は「によって行う」のミス。

  「EXEL」は「EXCEL」のミス。     ← 議論の継続中です !!

  資料3で、「今後、当面の間、原則毎日原子力安全委員会から公表することとする。」という文書を決定したのに、議論の半分以上は、ワープロミスの指摘か~!!
http://www.nsc.go.jp/anzen/shidai/genan2011/genan019/index.html

3月28日 第20回臨時会議

  議題「福島第一発電所2号機タービン建屋地下1階の滞留水について(助言)」

  うん。やっとそれらしき議題だ !!

でも、え゛~。9分で終わり~ !!
http://www.nsc.go.jp/anzen/shidai/genan2011/genan020/index.html

4月4日 第21回定例会議

  定例会議だから、今度はいろいろ議題がありますね。

  3号機で「ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料」を許可するという話も資料にあります(資料3の15ページ)。

  でも、この大変な時期に、定例会議?

  米国の原子力規制委員会のアドバイスを受けたりとかしているのに、恥ずかしくないの??
http://www.nsc.go.jp/anzen/shidai/genan2011/genan021/index.html

まあ、ひどい委員会だろうとは予想していましたが、議事録を読んでみると、もっともっとヒドかったです。

国民をなめきってますね。


以上、引用終わり。

 3月11日からなんの緊張感も感じられない議事録。3月25日にLEVEL 7と評価しているのを伺わせるような何らかの発言をしていますでしょうか?この議事録と、上記の発言のどこがつながるのでしょうか。私は、最初この記述を見たとき、ガセと思いましたが、pdfをみると・・・・

 書きたいことはたくさんありますが、風説の流布と判定されるといけませんので、あとは皆様の評価にお任せいたします。
タグ:R
posted by いんちょう at 12:48 | TrackBack(0) | 原子力

page: 11

2011年04月13日

累積被爆問題(計画的避難区域)

 計画的避難区域という訳の分からない言葉が出てきました。

当初、IAEA 3月31日(木)1時18分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110331-00000008-jij-int
時事通信 3月31日(木)1時18分配信
 【ベルリン時事】国際原子力機関(IAEA)のフローリー事務次長は30日、ウィーンの本部で記者会見し、事故を起こした福島第1原発の北西約40キロにあり、避難地域に指定されていない福島県飯舘村について、高い濃度の放射性物質が検出されたとして、住民に避難を勧告するよう日本政府に促した。
 同事務次長は「飯舘村の放射性物質はIAEAの避難基準を上回っている」と指摘。日本側からは調査を開始したとの連絡があったことを明らかにした

 これに対して、日本政府
2011.3.31 12:34 (1/4ページ)
 枝野幸男官房長官が31日午前11時から首相官邸で開いた記者会見の詳報は以下の通り。
【IAEA調査】
 --IAEA(国際原子力機関)が福島県飯舘村に放射性物質の濃度調査に入って、IAEAの基準だと、避難の値を超えていて、避難勧告を出すよう日本政府に伝えたということだが、どう対応するか
 「IAEAの土壌調査の中に、IAEAの基準の一つを超過するものがあったという報告と、その状況を踏まえて状況を慎重に把握するよう助言があったということだ。当該周辺含めて、この間、大気中の放射線量についての継続的なモニタリングも行ってきているので、今回の土壌についてのIAEAのモニタリングの結果も踏まえながら、さらに精緻(せいち)なモニタリングを行っていかなければならないと考えている」
 「なお、この土壌の放射線量が基準値を超えているということについては、長期間、そうした土壌の地域にいると蓄積で健康被害の可能性が生じるという性質のものなので、大気中の放射線量、周辺地域、継続してモニタリングを行っている。今の時点で健康被害の可能性というよりも、こうした状況が継続する、長期にわたるという場合の可能性について、しっかりと把握をして対処していかなければならない。そういう性質のものと認識している」

その後、

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104060456.html
2011年4月7日1時10分
放射線の積算量の測定を始めた先月23日以降、福島第一原発から約30キロ離れた浪江町の積算量は約11.63ミリシーベルト、飯舘村は約6.83ミリシーベルト。24時間屋外にいるとの仮定に基づくため、屋内にいる時間を勘案すれば実際の積算量はより低くなるという。

なぜ、3月23日からなのですか?
3月11日から15日に大量被爆があったはずです 

そして、昨日、レベル7の発表と共に、3月11日からの累積も発表されました。

福島・浪江で34ミリシーベルト=大震災後の積算放射線量推計―安全委時事通信 4月12日(火)0時8分配信
 原子力安全委員会は11日、福島県内の53地点について、先月12日~今月5日の大気中の放射線量の推計積算値を発表した。毎日8時間屋外にいた場合、福島第1原発から24キロ北西に位置する浪江町赤宇木椚平で、最大の34.0ミリシーベルトに達していた。
 安全委によると、現時点の線量が続くと仮定した場合、椚平では東日本大震災発生から1年が経過する来年3月11日には313.9ミリシーベルトに達すると推計。健康に影響を与える可能性が高まるとされる100ミリシーベルトを上回る。
 ただ、安全委は放射性物質は今後、時間の経過とともに減少するほか、雨などで地表から洗い流されることでも減るとしている。
 今月5日までの推計積算値は、浪江町の他の6地点で1.7~20.3ミリシーベルト(来年3月11日時点では13.0~154.8ミリシーベルト)、飯舘村の4カ所は1.5~11.1ミリシーベルト(同15.3~91.1ミリシーベルト)。福島市の3カ所は0.4~2.1ミリシーベルト(同2.4~16.8ミリシーベルト)。

 政府にはもっともっと素早い勧告を望みます。被曝は累積します。
タグ:P
posted by いんちょう at 10:06 | TrackBack(0) | 原子力

page: 12

2011年04月13日

違和感(菅首相。隠し事はないとの発言)

 昨日、菅首相の談話が発表されました。その中に強い違和感を感じる一言。

菅首相は会見で「私が知った事実関係で情報を表に出さないようにするとか、隠すように言ったことは何一つない」と強調した。日本政府の情報公開が遅すぎるという批判を意識したものだ。

・私が知った事実関係
・(私が)隠すように言ったことは何一つない。

 なぜ、
日本国政府として、原発災害に対して隠している事実は何一つない

といわないのでしょうか。

自分が知らなければ、どうでもいいということなのでしょうか?

大いに疑問を感じる表現です。
タグ:O
posted by いんちょう at 09:09 | TrackBack(0) | 原子力

page: 13

2011年04月12日

夏の停電に備えましょう。(島根原発停止)

http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/879.html

島根原発運転開始 知事認めず
4月12日 5時50分
島根県の溝口知事は、島根原子力発電所の定期検査中の1号機と、現在建設中で来年3月に運転開始予定の3号機について、「福島第一原発の事故の原因を究明し、国が新たな安全基準を示す必要がある」と述べ、現時点では運転は認められないという考えを示しました。

松江市にある中国電力の島根原発では、1号機が定期検査を行っているほか、現在建設中の国内最大規模の出力の3号機が来年3月に営業運転を始める計画です。島根県の溝口知事は11日の記者会見で、「福島第一原発の事故の原因を究明して、国が新たな安全基準を示す必要があり、今までの基準でよいということにはならない」と述べました。また、福島原発の事故を教訓に、原発の安全性について国が新しい知見を示し、原発がある自治体によく説明する必要があるという考えを強調しました。そのうえで、溝口知事は「原発の運転再開や開始は、そこをよくチェックしながら考えていくべきことで、その条件は確定していない」と述べ、現時点では島根原発1号機の運転再開と3号機の運転開始は認められないという考えを示しました。


 住民の命を預かる知事としては、当然の判断だと思います。

感情的に言えば、
・命、生活、日々の暮らし
・危険と隣り合わせの文明生活

のどちらを取るのかといった話です。電力不足にどう対応するか、各家庭で複数台のクーラーを平気で使うような生活は、残念ながらもうできないのです。

・工場
・交通
・大病院
・信号

といったどうしても省略できないところは、今までの電力を当面確保させながら、

・自販機
・パチンコ
・家庭

といったところは節電していくしかありません。

3・11 で大きく時代が変わってしまったのです。

電力がないと生産できない工場は、できるだけ早く発電設備を準備する必要があります。発電所の自由競争が始まります。(これは、悪いことばかりではありません。)
タグ:O
posted by いんちょう at 09:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 原子力
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page: 14

2011年04月12日

ついにレベル7

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011041101001184.html
最大で1時間1万テラベクレル 国際尺度、最悪の7も
2011年4月12日 01時28分

 福島第1原発の事故で、原子力安全委員会は11日、原発からは最大で1時間当たり1万テラベクレル(テラベクレルは1兆ベクレル)の放射性物質が放出されていたとの試算を明らかにした。

 政府はこれを受け、原発事故の深刻度を示す「国際評価尺度(INES)」で最も深刻な、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故に並ぶ「レベル7」とする方向で検討に入った。

 INESの評価によると、放射性のヨウ素131換算で外部への放射性物質の放出量が数万テラベクレル以上である場合は、レベル7であるとしている。

 原子力安全委の班目春樹委員長は、1時間当たり1万テラベクレルの放出が「数時間」続いたとの推計を明らかにした。

 1時間当たり1万テラベクレルの放出が数時間続けば、レベル7に当たることになる。現在は同1テラベクレル以下になったとみられるとしており、安全委は、放射性物質の総放出量については「検討している」とするにとどめた。

 政府は暫定的に「レベル5」としている現在の評価を見直し、レベル7に格上げすることの検討を始めた。

(共同)


 ついに出てきました(しかしながら、他のソースが見当たりません。朝6時のNHKニュースでもこの話が引用されています。)

 今までの報道は、3/11からではなく、3/21からの線量を発表したりしていました。また、3/11からのSPEEDIの結果もあわせて発表されています。

2011041201.jpg

どうして、この発表が1ヶ月もかかるのでしょうか。

 じつは、3月19日にこのような会見を東京電力がしています。

http://www.dailymail.co.uk/news/article-1367684/Japan-earthquake-tsunami-Fukushima-nulear-plant-radiation-leak-kill-people.html#ixzz1HC56OxIs
The moment nuclear plant chief WEPT as Japanese finally admit that radiation leak is serious enough to kill people

 そもそも1万テラベクレルの放出など、最初から試算が出きていたはずです。なぜ、この発表がこんなに遅いのですか?計算に一ヶ月もかかるという言い訳は聞きたくありません。
タグ:1F
posted by いんちょう at 06:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 原子力
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page: 15

2011年04月11日

東京電力の情けない社長

 東京電力の社長は、もともと資材畑出身。コストカッターとして社長まで上り詰めた人です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E6%B0%B4%E6%AD%A3%E5%AD%9D
資材部長就任後は各支店の資材調達を本社に一本化、費用切り詰めに成功した実績から「コストカッター」と呼ばれる。海外出張で遣う航空会社の絞込など日常業務まで徹底してコストカット[6]。大量発注によるコスト削減には限界があると見て、納入業者を競わせてコストを下げる方式を導入。発電所の六十数万点の部品・部材の調達方法を見直し、全体で2兆円かかっていた調達費を4割削減に成功した

 どうして危険だと分かっていた1号機の廃炉をしなかったか。上の記述で明らか。10円を惜しんで、1億円を失ったのです。武藤副社長が会見で1-4号機の廃炉のことを聞かれても、「経営判断なので、コメントできない。」と話していました。原子力の最高幹部であっても決定権がないのです。勝俣会長と清水社長しか決定できないのでしょう。

 ところで、社長は、高血圧とめまいで 入院していたと発表されています。私も医者。いまどき、こういった病名で、入院することはできません。めまいで入院したとしても、MRIを撮って、異常がなければ即退院。例外はありえません。
 ということは、この入院の理由は、公式発表どおりでないのは明らかです。東電社長の主治医会見なども見たことがありません。いったい、どこにいつからいつまで入院していたのですか?情報隠蔽も甚だしい。
 本日、福島での記者会見を見ましたが、脳梗塞があったような兆候は全くみられません。ただ、目に力がなくなり、どこか上の空といった感じ。
2011041101.jpg
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/110411/cpb1104111537005-n1.htm
より引用させていただきました。

 もし、貴方に良心の欠片があるのなら、本当のことをお話しください。
タグ:T
posted by いんちょう at 20:08 | Comment(5) | TrackBack(0) | 原子力
この記事へのコメント
震災後、頻繁にブログ更新ありがとうございます。
素人にはわからない、東電や原発の実態をわかりやすく解説していただき毎日は「なるほどと感じております。
 自分が勤める会社も大きいですが、頂点に立つ人は「学閥争い」の勝ち組です。
 おそらく、人を踏み台にして行く方々でしょうから期待はしておりません。
「良心の欠片も無いでしょう!」
Posted by kawasaki at 2011年04月12日 22:28
 コメントありがとうございます。

武藤副社長は、私の上司だった方で、それはそれは頭の切れる人です。20年前とあまり変わらないなぁと思うとともに、なぜ本当のことを話さないのだろうと感じます。
 あれだけの頭があれば、見通しはできるはずです。日本のシビアアクシデントの本当の専門家なのですが・・

 出世と共に良心を無くしてしまったのでしょうか。個人的には信じられないのですが・・・
Posted by いんちょう at 2011年04月13日 12:35
昔の記事にコメントし、
またこのコメントがウワサ話の陰口レベルであることを、
まずお詫び申し上げます。
(不適切であれば、お手数ですが削除願います。)

清水社長が、聖路加国際病院特別室に入院していたことを、現小沢氏側近の元不動産業者の方が、4月14日の記事に書いておられます。(私は2009年からこのブログを時々読んでいます。)
http://latache1992.blog56.fc2.com/blog-entry-413.html
病室でしていたことが、辞任を考えての資産の保全と売却(赤坂のマンションを瑕疵物件として安く売却し、銀行にローン返済)だったことは、既にご存知の通りです。(業者と書類もネット上に)

武藤氏のことを、小野先生は事故直後からほめておられましたが、正直そんな賢い方とは外見でも話し方でも思いませんでした。キャバクラ・スキャンダルも有りましたし。(真偽のほどは不明ですが、業者へのたかりと女性への対応が下品)

勝俣氏がいまだに代表権を持つ会長職に有るのが不思議でなりません。
Posted by プリン at 2011年11月15日 13:50
武藤さんの名誉のために。

キャバクラスキャンダルは、藤本副社長

武藤さんではありません
Posted by いんちょう at 2011年11月15日 14:06
今、画像で確認しました!

同一人物と思っていました。
申し訳ありませんでした。
(似ておられません?よね。。。)
Posted by プリン at 2011年11月16日 20:45
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2011年04月10日

医師会当番医

 4月9日18時から23時まで、当番医をしました。(最近、少し間隔が短い気がします・・気のせいでしょうか)

 最近は、うららかな春の日となっておりますので、患者さんは少ないと思っておりましたが・・・

18時から、21時近くまで、ほとんど休憩らしい休憩も取れず、ひたすら診察。

来院者数 28名

38度以上の熱発の患者さんが多く、

インフルエンザB型 3名

あとは、嘔吐下痢などでしょうか。全員初診ですので、疲れました。

帰るとき
2011040902.jpg

小児科の先生は、さらに大変(いつものことではあるのですが)
タグ:Z
posted by いんちょう at 00:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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2011年04月10日

塗装工事中

 ちょっとローカルな話題

昨日より、外壁の塗装を開始しました。
約2週間で終了する予定です。

工事中はご迷惑をおかけいたします。

駐車場が少し減りますが、裏にも駐車場があります。止められないときは、工事の方あるいは窓口までお問い合わせください。
2011040901.jpg
タグ:Z
posted by いんちょう at 00:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

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