放射能と放射線放射能と放射線の違い
放射能と放射線は違います
「放射線」は放出されるエネルギーのことです。放射線を出す能力を「放射能」、放射線を出す物を「放射性物質」と言います。
ベクレル、シーベルトなどの単位があります
放射能の強さはベクレル。放射線の量は(1)放射線のエネルギーがどれだけ物質に吸収されたか(吸収線量)はグレイ、(2)人体への影響はどの程度か(線量当量)はシーベルトが使われています。
放射能・放射線の単位
放射能
単位 | 定義 |
---|---|
ベクレル (Bq) | 1秒間に崩壊する原子数。毎秒1個の崩壊数を1Bqという。 |
放射線の量
種別 | 単位 | 定義 |
---|---|---|
吸収線量 | グレイ(Gy) | 物質に吸収された放射線のエネルギーを計るための物理量。物質1kgあたり1ジュール(J)のエネルギー吸収があるとき1Gyという。 |
線量当量 | シーベルト(Sv) | 放射線が人体の組織に及ぼす効果・影響を定量的に扱うための尺度。グレイに放射線の種類、性質などに関係する修正係数を乗じたもの。 |
放射線の種類によって物質を通り抜ける力が異なります
放射線には、アルファ線、ベータ線、ガンマ線、エックス線、中性子線などがあり、それぞれ物質を通り抜ける力(透過力)が異なります。
放射線の種類と透過力
出典:資源エネルギー庁「原子力2008」
(「原子力・エネルギー」図面集2009)
(「原子力・エネルギー」図面集2009)
放射能は時間とともに減少していきます
放射能には、時間の経過とともに減っていくという特徴があります。放射能の強さが、もとの半分になるまでの時間を半減期と言います。
放射能の減り方
出典:「原子力・エネルギー」図面集2009
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