2017年3月11日土曜日

取水口付近に8.7 m〜9.2 mの津波が襲来するものの陸上への遡上は無いとした報告

東京電力は、2006年9月に日本の原子力安全委員会の耐震設計審査指針[189]が改定されたことを受けて、2002年7月の地震調査委員会の三陸沖から房総沖にかけての日本海溝付近ではどこでもマグニチュード8クラスの地震が起きる可能性があるとの評価結果を踏まえ[190]、福島県沖での地震発生を想定し津波の高さは10 mを超えると結論付け、2008年に津波の想定を従来の試算5.7 mから10 m以上に引き上げていたということを2011年8月事故調査・検証委員会の委員長畑村洋太郎に明らかにしている[191]。この試算では明治三陸地震と同規模の地震が起こると仮定し、海水取水口付近で津波の高さは8.4 m〜10.2 m、遡上高は1〜4号機で15.7 m、5号機・6号機で13.7 mとした[192]。また、この試算後産業技術総合研究所貞観地震の津波被害も評価し、取水口付近に8.7 m〜9.2 mの津波が襲来するものの陸上への遡上は無いとした報告を2009年9月に原子力安全・保安院へ行っている[192]

0 件のコメント:

コメントを投稿