2012年5月24日木曜日

関西電力大飯原発、金で動く安全性!


関西電力大飯原発3、4号機の再稼働問題で、県原子力安全専門委員会は21日、4回目の会合を開いた。西川一誠知事に提出する報告書のとりまとめ作業を進める予定だったが、関電が追加で行った同1、2号機近くの斜面の補強工事などに関する説明を巡り紛糾。報告書の議論は20分程度しかできず、政府の「安全性の判断基準」に対する委員会の評価など主要テーマについての検討は次回以降に持ち越した。【佐藤慶、畠山哲郎】
中川英之委員長は、今月8日の前回会合で、報告書のとりまとめ作業入りに言及。21日はこれまでの審議事項を整理・確認する予定で、報告書の基になる資料として、福島第1原発事故を踏まえた大飯原発の安全対策などを記した一覧表が準備されていた。
ところが、関電が14年度の着工を検討している斜面の補強工事や、設備ごとの地震時の揺れについて説明したところ、計算方法などについて委員から質問が相次いだ。結局、この質疑だけで2時間が割かれ、会合の予定時間の1時間半を大幅に超えた。終了後、石塚博英・県安全環境部長は記者団に「関電の説明と委員の質問がかみあっていなかった」と苦言を呈した。

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一方、事務局を務める県原子力安全対策課は会合で、政府の安全基準や30項目の安全対策と関連づけて大飯3、4号機の安全対策を整理し、事故の時系列に沿って報告書をまとめる考えを示した。

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