2012年4月5日木曜日

MOX燃料とは

MOX燃料とは

   ウランには、核分裂しやすい(燃えやすい)ウラン235と、核分裂しにくい(燃えにくい)ウラン238があります。ウラン燃料は、燃えやすいウラン235の割合を3~5%に高めたものですが、この燃えやすいウラン235の代わりに、再処理工場で使用済燃料から取り出したプルトニウムを使うのがウラン・プルトニウム混合酸化物 [Mixed OXide] 燃料、つまりMOX燃料です。
MOX燃料の大きさや形は、現在原子力発電所で使っているウラン燃料と全く同じです。     ・燃料組織の比較(一例)           原子力発電所でウラン燃料を燃焼させると、ウランの一部がプルトニウムに生まれ変わります。プルトニウムも燃焼して発電に寄与しています。     

  【出典】「日本のエネルギー2010」資源エネルギー庁     ・世界のMOX燃料使用実績      海外ではフランス、ドイツなどを中心に50を超える発電所で6,000体以上のMOX燃料が問題なく使用されています。日本では関西電力(株)と、日本原子力発電(株)が軽水炉でMOX燃料を使用した実績があります。また、日本原子力研究開発機構(旧:核燃料サイクル開発機構)の新型転換炉「ふげん」(2003年3月、運転終了)では、炉の形式が異なるものの、1978年以来、累計772体のMOX燃料の使用実績があります。    
国名装荷体数
(装荷プラント数)
国名装荷体数
(装荷プラント数)
フランス3,110(22)イタリア70( 2)
ドイツ2,336(15)インド10( 2)
スイス392( 3)オランダ7( 1)
ベルギー321( 3)日本6( 2)
772(ATR「ふげん」)
アメリカ95( 7)スウェーデン3( 1)
合計(軽水炉)6,350体(58基)合計(ATR)772体
  参考:原子力・エネルギー図面集2010     ・世界のMOX燃料工場      ヨーロッパ・日本とも約40年のMOX燃料製造実績があります。MOX燃料は、海外ではフランスなどで製造されています。当社は、青森県六ヶ所村の再処理工場から回収されるMOX粉末を全量MOX燃料に加工するために、最大加工能力130トン‐HM/年のMOX燃料工場の建設を計画しています。    
国名設置者設置場所(施設名)設備能力
フランスAREVA NCマルクール
(MELOX)
195t-HM/年
イギリスNDAセラフィールド
(SMP)
72t-HM/年
日本日本原子力研究開発機構茨城県東海村
(プルトニウム燃料第三開発室)
4.4t-HM/年*1
日本原燃株式会社青森県六ヶ所村
(MOX燃料工場)
130t-HM/年
2016年しゅん工予定
 
*1日本原子力研究開発機構の処理能力を表す単位は「t-MOX」であるが、これを「t-HM」に換算した(係数0.88)
     参考:原子力・エネルギー」図面集2010 

燃料リサイクルの取り組み方としては、巨額な費用をかけて再処理し、巨額な費用をかけて高レベル放射性物質を産み出している、放射能汚染拡大させている点、環境被害に対する安全性などは、一切公表されないほど、無策で危険性が高いのである。

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