2012年3月5日月曜日

食品に含まれる放射性物質について、検出下限値ぎりぎりのものを食べても大丈夫でしょうか。

千葉県在住 30代 専業主婦 女性 の方からいただいたご質問
我孫子市で運営している食品の放射性物質検査を受けてきました。
測定器「フィンランド製トライアスラーベクレルフファインダーNAL(TI)シンチレーションペクトロメーター」
定量下限界値「30ベクレル/Kg」です。

2012年度産我孫子産米500gを提出して検査結果はセシウム134、137共に検出せずでした。
でも、まだ小さな子がいるので正直この値を信じてあげていいものか悩んでいます。
土壌汚染もあるだろうし、検出せずでも29ベクレル/kgまではこのように検出せずで表記されてきてしまうので、もしこれが検出限界値ギリギリのものであげ続けてしまって本当に大丈夫なのか不安です。

やはり今の食品の暫定規制値だと正直どうなのかという思いもあります。
ご意見お願いします。
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検出下限値というものは、測定に用いる放射線測定器の性能を表わすものであり、その値以下では、統計誤差等の不確かさが大きいと考えられ、検出せずとしています。
また、セシウムの暫定基準値は「飲料水」、「牛乳・乳製品」、「野菜類」、「穀類」、「肉・卵・魚介類・その他」の5つのカテゴリーについて、前者の「飲料水」、「牛乳・乳製品」について200Bq/kg、後者の「野菜類」、「穀類」、「肉・卵・魚介類・その他」について500Bq/kgに設定されているため、5つのカテゴリーがそれぞれ汚染されていて、それらを食べる状況を想定しています。また、これらの濃度は、5つのカテゴリーの食品を暫定規制値で毎日1年間摂取した時の被ばくがそれぞれ年間1ミリシーベルト(mSv)を上回らないように設定しているため、5つのカテゴリー全体でも年間5mSvを上回ることはなく、暫定基準値を下回り市場に出回っているものについては安心していただいて問題ありません。
なお、検出下限値の30 Bq/kgぎりぎりの値であったとした場合、30/500 = 0.06 ですから、毎日食べた場合のこの米による線量は0.06mSvとなります。実際には全ての食品を暫定規制値で毎日食べることはなく、むしろ多くの食品が規制値以下で流通していることを考えますと、線量は5mSvよりも十分に低いと考えて誤りなないと思います。
また、ご存知のように、自然放射線による被ばくは、日本の平均値では1年で1.5mSv、世界の平均値では1年で2.4mSv とされていますが、個人の生活状況や住んでいる地域・場所の違いなどからその数値よりも数mSv程度大きくなることは珍しくなく、私たちは日常でそれが問題となることなく生活をしています。

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