2012年3月12日月曜日

戦争と平和を、願う


戦争と平和

#88  偽装プログラム

原子力の平和利用と軍事利用は切り離せない。
ウラン濃縮工場は核爆弾につかう高濃縮ウランを製造できる。原子炉でも大量のプルトニ
ウムを増殖できる。「ホットセル」内で核爆弾を製造することも可能である。再処理工場では
原発の核廃棄物から原子爆弾の原料プルトニウムを抽出している。
多くの国々では平和的核利用という隠れ蓑の下、核兵器開発を進めており――いくつかの
国ではそれは非常に成功している。原子力発電所の数が多ければ多いほど、それだけ軍
事的、あるいはテロのために悪用される危険性も大きくなる。

#89  高速増殖炉

「高速増殖炉」は、核兵器拡散の危険を累乗的に増大させる。
「高速増殖炉」という原子力発電所は、従来の原子炉と比べて格段に危険で、より高い確
率の事故のリスクがある。さらにそこでは燃料としてウランではなく、プルトニウムを使用す
る。「高速増殖炉」の大規模稼働で膨大な量のプルトニウムが生産され、それが商品として
市場に流通する。そうした流通サイクルの中から核兵器を製造するためにプルトニウムを
数キロばかり流用したり、抜き取ることなど容易である。

#90  汚い爆弾

核施設から出る放射性物質は「汚い爆弾」のために悪用されうる。
ある核施設から出た放射性物質をほんの尐し普通の爆発物と組み合わせれば、いわゆ
る「汚い爆弾」の製造ができあがる。爆発すれば、放射性物質が霧のように拡散し、追加の
効果として周辺環境を汚染する――恐るべき脅威だ。

#91  攻撃の標的

原子力発電所は、攻撃の標的である。
数百万という人間に危害を加え、命を奪い、地域全域を居住不可能にするのに、原子爆
弾を持つ必要はない。原子力発電所を 1 つ攻撃すればそれで事足りる。
ドイツ政府の依頼で行われた極秘のフライトシュミレーション実験では、舵を握った被験者
の 50%が、ジャンボ旅客機を原子力発電所に突入させることに成功した。ドイツ連邦刑事
局は原子力発電所の空からの攻撃について「最終的にはその可能性を考慮に入れなけれ
ばならない」と判断している。

#92  务化ウラン弾

ウラン濃縮の過程で生じる放射性廃棄物は、务化ウラン弾になる。
多くの軍隊、とりわけアメリカ合衆国軍は、务化ウランから製造した务化ウラン弾を使用し
ている。それは標的に命中すると微粒子の塵になって拡散し、発火炎上し、周囲を汚染す
る。この放射性の微粒子は、兵士、民間人を問わず深刻な健康障害を引き起こす。軍は、
务化ウラン弾の使用根拠として、密度が非常に高く貫通力に優れていることを挙げている。
原子力産業は、自身の生み出す放射性廃棄物を安価に「処理」できることで潤っている。

#93  ウランをめぐる抗争

原子力産業のウランへの渇望は、新たな争いを煽りたてている。
アフリカ諸国におけるウラン分布は、かの地に数十年にわたって続く紛争と深い関係があ
る。原子力発電所の数が多ければ多いほど、天然ウラン資源への依存度が大きくなる。す
でにかなり前からウランは投機の対象である。ウラン埋蔵量が尐なくなれば、石油抗争と同
様に「ウランを巡る戦争」の現実味が上昇する。

ボーナス  #116   キャンパス内の爆弾の原料

ミュンヘン工科大学は武器になるウランをため込んでいる――大学の研究炉の燃料として。
国際的な抗議にもかかわらずミュンヘン工科大学は、兵器になる高濃縮ウラン燃料を必
要とする研究炉を固持している。400kg ものこの危険極まりない物質が、ガルヒンク市にあ
るキャンパスに貯蔵されている。15kg 強で初心者でも原子爆弾を製造することができる。
さらに、ここガルヒンク・キャンパスで発生する使用済み燃料から核兵器を作ることすらで
きる。ミュンヘン工科大学はどこにこの危険な廃棄物を保管しているのか? アーハウス市
の特に厳重に守られていないキャスク倉庫の中である。

日本は、核実験の為に原爆を投下された国である。 単なる実験としてであって、日本が脅威であるからという理由でなく、敗戦は免れない日本に対して!報復措置がとられた。
このことは、原発ににもあてはまる。
 当初から、原発は反対されていたハズ、知らぬ間に話が進められ、建設された原発、投下された原爆、被害状況の膨大さに慌てて降参する日本政府、操業停止する発電所、廃炉を決めた日本政府、責任意識のかけらもない東電・・・。
石器時代の技術では、東電では到底太刀打ちできない以上、もはや、撤廃が唯一無二の選択なのである。





0 件のコメント:

コメントを投稿