2012年3月14日水曜日

古田岐阜県知事にあてて要請書を提出しました

 古田岐阜県知事にあてて要請書を提出しました。
  3月中に回答すると、担当課の言葉。


平成24年3月9日
岐阜県知事 古田 肇殿

ふくい・あいち・ぎふ・みえ 福井の原発からの風向き調査プロジェクト
さよなら原発・ぎふ

岐阜県は福井県に連なる14基の原発の「地元」です
地元自治体としての早急な対策を求めます

福島第一原発事故は、立地県のみならず日本中を世界中を放射能汚染の恐怖にさらすこととなりました。そして、放射能汚染とその濃度は風向きと地形が重要な要素であることも学びました。

2012年3月3日、福井、愛知、岐阜、三重、滋賀の有志30人以上が集まり、関西電力美浜原発のおよそ2kmにある水晶浜海水浴場から1000個の風船を飛ばしました。もんじゅ、敦賀原発で万が一事故があった際の、放射線物質がどう拡散するかを想定するためです。

24年前の1988年3月20日にも岐阜県の有志が同様の調査を行いましたが、その時拾われた11個のうち7個が岐阜県内です。今回の調査で最初の風船の発見連絡はわずか2時間後です。現時点で56地点で風船が発見されていますが、その内50地点が岐阜県です。 (詳細添付図はこちら)
この二度の調査で、事故が起これば、県民が甚大な被害を受ける可能性の大きさが改めて確認された事になります。

西濃から東濃にかけての人口密集地に放射性物質が大量に降下拡散し、農地や森林、川などの汚染は長期にわたって生命と生活を根底から脅かすものとなります。

一方、福井県議会では関西電力大飯原発運転再開にむけてストレステスト報告が原子力安全・保安院からなされました。あとは福井県知事とおおい町長の判断だけとなっています。

岐阜県は一年の大半が若狭の風下であり、14基の原発が運転再開すれば危険に怯えて暮らすことになります。

県民の生命を守るのは知事の判断に委ねられています。私たちは以下のことを強く要望します。

要 望 事 項

1.大飯原発運転再開問題について

(1)国会事故調査委員会の結論を得て、安全対策が完全になされるまで運転再開をしないよう、国に強く働きかけてください。

(2)仮に運転が再開されるのであれば、原発立地自治体と同等の安全協定を締結してください。

2.岐阜県も原発立地県に準ずる権限と関与ができるよう、法改正も含めて関係機関に働きかけて下さい。

3.岐阜県として、福井(若狭湾)の原発を明確に視野に入れ、県民への啓発を含めた原子力防災体制を構築して下さい。



 各紙ウェブ記事

◆岐阜新聞

美浜からの風船、県内51個 市民団体、県に調査結果報告
2012年03月10日09:38
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20120310/201203100938_16471.shtml
浦野芳弘県防災課長に要望書を手渡す石井伸弘さん(右)=9日午後、県庁
原発事故時の放射性物質の広がりを予測するため、福井県の関西電力美浜原発近くから風船を飛ばした市民グループが9日、県に対し、西濃、岐阜、中濃、東濃の人口密集地を中心に県内では51個の風船が発見されたとする調査結果を報告。併せて、停止中の関電大飯原発(福井県)について、安全対策が完全になるまで再稼働しないよう国への働き掛けを要望した。

調査は岐阜、福井など4県の有志でつくる「福井の原発からの風向き調査プロジェクト」が3日に実施、原発から約2キロ離れた水晶浜から1000個の風船を飛ばした。発見の連絡の入った風船は9日までに57個で、着地点は滋賀、愛知を含む3県に及んだ。県内では岐阜市の13個が最多で、揖斐郡6個、美濃加茂市5個、各務原市、安八郡、瑞浪市各4個など。最も早い風船は2時間で県内に到達、最も遠い着地点は130キロ以上離れた愛知県高浜市だった。

同プロジェクトと調査に協力した市民団体「さよなら原発・ぎふ」の23人が県庁に浦野芳弘県防災課長らを訪ね、結果を説明。プロジェクト事務局の石井伸弘さん(39)=本巣郡北方町=は県内は1年間の多くが風下となることを踏まえ、「汚染リスクの高さが明らかになった。原発立地自治体並みの権限を求めてほしい」と訴えた。大飯などの原発で再稼働の判断に関与できる事業者との安全協定の締結や、法改正に向けた働き掛けも求めた。県は今月中に要望に回答するとした。



◆中日新聞

脱原発団体が福井並みの協定要望
2012年3月10日
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20120310/CK2012031002000107.html

風向き調査の結果を示し、要望書を読み上げる石井さん(中)=県庁で


福井県おおい町に立地する大飯原発の再稼働問題で、脱原発を目指す市民グループ2団体は9日、福井県並みの安全協定を、関西電力と結ぶよう求める要望書を県に提出した。

2団体は「さよなら原発・ぎふ」(石井伸弘代表)と、原発の風向き調査に取り組む市民グループ。

福井県が結ぶ安全協定では、異常時の通報や運転再開前の協議を関西電力に義務付けている。

市民グループはこのほか、国会の事故調査委員会の結論が出るまで再稼働を待つよう国に働き掛けることや、原子力防災体制の構築を求めた。

石井代表らは、3日に実施した風船を使った風向き調査の結果を挙げ「若狭湾で原発事故が起きれば、県民が大きな被害を受ける可能性が高い。原発を止める権限を含む当事者並みの権限を得てほしい」と訴えた。

県防災課の浦野芳弘課長は「月内には回答したい」と話した。

(森村陽子)



◆毎日新聞

原発:福井・美浜原発から風船 市民団体が風向き調査、知事に安全対策要望 /岐阜
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20120310ddlk21040037000c.html

福井県の美浜原発近くから風船を飛ばして、岐阜県への放射線の影響を調べた市民グループ「ふくい・あいち・ぎふ・みえ 福井の原発からの風向き調査プロジェクト」のメンバーが9日、古田肇知事に、大飯原発運転再開に関して安全対策や安全協定の締結などを求める要望書を提出した。

メンバーらは3日、美浜原発から約2キロ離れた水晶浜海水浴場から1000個の風船を飛ばして、風向きを調べた。午前10時ごろ放ち、午後0時10分には垂井町、同30分に池田町などから「見つかった」との連絡が入り、8日までに57個分の連絡が届いたという。うち県外は、愛知県高浜市、同春日井市など6個の連絡があった。県内で見つかったうちで原発から一番遠いのは約130キロ離れた瑞浪市土岐町だった。

プロジェクト発起人の笠松希代美さん(54)らは「県内で見つかった51個のほとんどが県内の人口密集地で、重大な被害が予想される。2時間足らずで到着し、逃げたりする余裕がないことがわかった」と話している。

メンバーらは「福井の人よりも影響、被害を受ける可能性が高い。原発立地県でなくても立地自治体の首長と同等の、原発を止める権限のある安全協定を結んでほしい」と話している。【山盛均】












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