2012年3月1日木曜日

放射性廃棄物の管理状況


実績データ放射性廃棄物の管理状況

放射性気体廃棄物年間放出量(単位:Bq)(2009年度~2010年度まで)

放射性希ガス(注1)

目標値・年度1号炉および2号炉3号炉、4号炉および5号炉
目標値測定下限濃度未満3.6×1015
2009年度検出されず検出されず
2010年度検出されず検出されず

放射性ヨウ素(注1)

目標値・年度1号炉および2号炉3号炉、4号炉および5号炉
目標値測定下限濃度未満1.1×1011
2009年度検出されず3.0×105(注2)
2010年度2.8×108(注3)1.7×108(注3)

粒子状物質

目標値・年度全排気筒
目標値該当なし
2009年度検出されず
2010年度4.9×105(注4)

トリチウム(気体状)

目標値・年度全排気筒
目標値該当なし
2009年度9.2×1011
2010年度1.2×1012
表中の「検出されず」は測定時において検出限界以下であったことを示します。
表中の1号炉・2号炉の目標値「測定下限濃度未満」は、測定時において「発電用軽水型原子炉施設における放射性物質の測定に関する指針(昭和53年原子力委員会決定)」に定める測定限界濃度未満で管理することを表しています。
(注1)2009年11月保安規定の変更により、放射性気体廃棄物の放出管理目標値を変更しました。
(注2)2009年8月20日浜岡原子力発電所5号機 排気筒排ガスから、ごく微量な放射性ヨウ素が検出されました。
(注3)2011年3月浜岡原子力発電所の排気筒排ガスから、ごく微量な放射性ヨウ素が検出されました(本事象は浜岡原子力発電所に起因したものではありません)。
(注4)2011年3月浜岡原子力発電所の排気筒排ガスから、微量な人工放射性物質が検出されました(本事象は浜岡原子力発電所に起因したものではありません)。

放射性気体廃棄物年間放出量(単位:Bq)(2008年度まで)

目標値・年度放射性希ガス放射性ヨウ素粒子状物質トリチウム(気体状)
目標値6.3×10153.1×1011該当なし該当なし
1993年度検出されず検出されず検出されず7.8×1011
1994年度1.9×1011(注5)検出されず検出されず5.7×1011
1995年度検出されず検出されず検出されず6.4×1011
1996年度検出されず検出されず検出されず8.1×1011
1997年度検出されず検出されず検出されず8.6×1011
1998年度検出されず検出されず検出されず9.0×1011
1999年度検出されず検出されず検出されず7.7×1011
2000年度検出されず検出されず検出されず7.1×1011
2001年度検出されず検出されず検出されず9.4×1011
2002年度検出されず検出されず検出されず8.0×1011
2003年度検出されず検出されず検出されず5.3×1011
2004年度検出されず検出されず検出されず8.0×1011
2005年度検出されず2.0×103(注6)検出されず7.5×1011
2006年度検出されず検出されず検出されず7.4×1011
2007年度検出されず検出されず検出されず7.4×1011
2008年度検出されず検出されず検出されず9.4×1011
表中の「検出されず」は測定時において検出限界以下であったことを示します。
(注5)1994年12月3日浜岡原子力発電所1号機の燃料破損により1号機、2号機共用排気筒からの放射性希ガスの放出がありました。
(注6)2005年7月27日浜岡原子力発電所可燃性固体廃棄物焼却炉排ガスから、ごく微量な放射性ヨウ素が検出されました。

放射性気体廃棄物

放射性希ガス希ガス(クリプトン、キセノン、ラドンなど)のうち、放射能を持つもの。
(検出限界濃度:2×10-2Bq/cm3
放射性ヨウ素ヨウ素のうち、放射能を持つもの。
(検出限界濃度:7×10-9Bq/cm3
粒子状物質粒子状物質(セシウム、コバルト、マンガンなど)のうち、放射能を持つもの。
(検出限界濃度(コバルト-60で代表):4×10-9 Bq/cm3
トリチウム(気体状)
水素のうち、放射能を持つもの。
自然界のどこにでも存在しており、また、国連科学委員会報告書(2000年)では、トリチウムは宇宙線などにより毎年約7.2×1016Bqが生成され、地球全体で約1.3×1018Bqが存在するとされています。なお、2007年度のトリチウムの放出量(7.4×1011Bq)は、この量に基づき年間の被ばく線量を評価すると、法令により定められた線量限度(1mSv)の10万分の1以下の値です。

放射性液体廃棄物年間放出量(単位:Bq )(2009年度~2010年度まで)

トリチウムを除く放射性液体

目標値・基準値・年度1号2号3号4号5号
目標値9.2×1099.2×1093.7×10103.7×10103.7×1010
基準値該当なし該当なし該当なし該当なし該当なし
2009年度検出されず検出されず検出されず検出されず検出されず
2010年度検出されず検出されず検出されず検出されず検出されず

トリチウム(液体状)

目標値・基準値・年度1号2号3号4号5号
目標値該当なし該当なし該当なし該当なし該当なし
基準値9.2×10119.2×10113.7×10123.7×10123.7×1012
2009年度5.6×1085.3×1094.3×10111.4×10117.1×1010
2010年度5.6×1083.8×1093.1×10112.7×10115.5×1010
表中の「検出されず」は測定時において検出限界以下であったことを示します。

放射性液体廃棄物年間放出量(単位:Bq )(2008年度まで)

目標値・基準値・年度トリチウムを除く放射性液体トリチウム(液体状)
目標値1.8×1011該当なし
基準値該当なし1.8×1013
1993年度6.0×105(注7)1.4×1012
1994年度検出されず1.3×1012
1995年度検出されず1.0×1012
1996年度検出されず6.8×1011
1997年度検出されず6.0×1011
1998年度検出されず1.3×1012
1999年度検出されず9.4×1011
2000年度検出されず6.1×1011
2001年度検出されず6.2×1011
2002年度検出されず7.5×1011
2003年度検出されず5.9×1011
2004年度検出されず4.6×1011
2005年度検出されず7.5×1011
2006年度2.7×104(注8)6.8×1011
2007年度検出されず6.0×1011
2008年度検出されず7.3×1011
表中の「検出されず」は測定時において検出限界以下であったことを示します。
(注7)液体廃棄物処理系に新たな設備を追加したことにより、2006年度を除き、1994年度以降は検出されていません。
(注8)2006年9月23日浜岡原子力発電所3号機タービン建屋海水ドレンサンプから、補給水が放出されました。

放射性液体廃棄物

トリチウムを除く放射性液体発電所からの排水中に含まれる不純物(セシウム、コバルト、マンガンなど)のうち、放射能を持つもの。(検出限界濃度(コバルト-60で代表):2×10-2 Bq/cm3
トリチウム(液体状)水素のうち、放射能を持つもの。 自然界のどこにでも存在しており、また、国連科学委員会報告書(2000年)では、トリチウムは宇宙線などにより毎年約7.2×1016Bqが生成され、地球全体で約1.3×1018Bqが存在するとされています。なお、2007年度のトリチウムの放出量(6.0×1011Bq)は、この量に基づき年間の被ばく線量を評価すると、法令により定められた線量限度(1mSv)の10万分の1以下の値です。

放射性固体廃棄物管理状況(単位:本相当)

固体廃棄物貯蔵庫では放射性固体廃棄物をドラム缶などに封入し保管管理しています。
本数:200リットルドラム缶換算。
当該期間発生量には、新たに発生したものの他に分別・充填処理により詰替えなどをおこなったものを含みます。また、発電所内減量とは、焼却および分別・充填処理で減量したもので、発電所外減量とは、低レベル放射性廃棄物埋設センターへの搬出による減量を示します。
年度当該期間の発生量当該期間の減少量発電所内減量発電所外減量貯蔵設備容量当該期間末の保管量
1992年度1,2713,0121,0921,92042,00030,113
1993年度1,9442,72002,72042,00029,337
1994年度3,1602,40002,40042,00030,097
1995年度2,0681,92001,92042,00030,245
1996年度2,2081,76001,76042,00030,693
1997年度3,4322,2526521,60042,00031,873
1998年度3,9603,8693,06980042,00031,964
1999年度4,6043,0692,27279742,00033,496
2000年度4,2082,6222,10252042,00035,085
2001年度3,8403,6542,5741,08042,00035,271
2002年度1,8761,3803401,04042,00035,767
2003年度4,1574,4123,3321,08042,00035,512
2004年度3,4363,8762,90097642,00035,072
2005年度3,5063,5922,5121,08042,00034,986
2006年度4,2803,6822,6021,08042,00035,584
2007年度3,7363,2822,2021,08042,00036,038
2008年度5,3005,8804,8001,08042,00035,458
2009年度5,4445,7124,6321,08042,00035,190
2010年度5,2845,6644,4641,20042,00034,810

ガラス固化体返還実績

回数当社分本数全電力分本数再処理委託先国内到着日
第1回該当なし28本AREVA NC
1995年4月26日
第2回該当なし40本AREVA NC1997年3月18日
第3回10本60本AREVA NC1998年3月13日
第4回10本40本AREVA NC1999年4月15日
第5回10本104本AREVA NC2000年2月23日
第6回20本192本AREVA NC2001年2月20日
第7回28本152本AREVA NC2002年1月22日
第8回20本144本AREVA NC2003年7月23日
第9回該当なし132本AREVA NC2004年3月4日
第10回22本124本AREVA NC2005年4月20日
第11回20本164本AREVA NC2006年3月23日
第12回20本130本AREVA NC2007年3月28日
合計160本1,310本該当なし該当なし
AREVA NC:フランス核燃料公社(旧COGEMA)
日本では、これまで使用済燃料の再処理のほとんどをフランスやイギリスの事業者に委託してきました。
再処理に伴って発生する高レベル放射性廃棄物は、ガラス固化体に加工されて日本に戻ってきます。ガラス固化体は、青森県六ヶ所村の高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターで30年~50年間自然通風により冷却された後、安全に地層処分される予定です。

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